3-5-5.四元素・三区分・二区分の解釈法

ここでは、ホロスコープのエネルギーチャートを使った解読法をご案内します。エネルギーチャートとは、下図の赤枠に書いてある「四元素(エレメント分析)三区分>二区分」のことを指します。人物像を深読みすることができます。

 

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図の赤枠の中がエネルギーチャート。ここを読み解くことで、より深い人物分析が可能になる。

 

四元素(エレメント分析)

 

古代メソポタミア文明が起源ではありませんが、古代ギリシャ文明の占星術に「エレメント」と呼ばれる考え方があります。四つの元素と性質から構成され、人格分析には比較的適していると思います。元素とは、「火・地・風・水」の4種類の物質を指し、「熱・冷・湿・乾」の4つの性質から成ると考えられています。ホロスコープ上の天体は10種類あるので、1つのエレメントに4つ以上の天体が集中している時(特に太陽と水星が同時にINしているとき)には、そのエレメントの傾向が強くあらわれます。

 

四元素と四性質

 

四元素

四元素

 

火は熱・乾、空気は熱・湿、水は冷・湿、土は冷・乾という性質から構成される。

【相性が良い(遷移軸)】風は火に酸素を運び、大きく燃え上がるエネルギーを与える。火は土に熱を与え、強固な土器や住居になり安定を与える。水は土に潤いを与え、豊な実りと安心を与える。風は水に動きを与え、雨雲になることで大地に恵を与える。

【相性が悪い(対立軸)】火は水を蒸発させ、水は火を消す。風は豊かな大地を吹き飛ばす。大地は自由に流れる風を阻み閉じ込める。

 

火のサイン(熱・乾)

 

火は熱く乾いた元素で、水分を上昇させて天空に向かう力を持つ。火は「熱」を持ち、冷たく固まった物質を解きほぐし混ぜ合わせる力を持つ。このことから、「上昇志向」や「熱狂な行動力」「怒り・破壊」をあらわします。おひつじ座・しし座・いて座が該当します。

 

火のサインが4つ以上の人

 

熱狂的で行動力に満ちあふれていて、周囲を圧倒する魅力が与えられる。闘争本能が強く怒りっぽい。フットワークが軽く、何かあればすぐに動いてくれる。ときには、自分が信じれば損得考えずに行動することがあり「欠点」となる傾向。

 

火のサインが1つ・0つの人

 

情熱に欠けると言われるほど行動が慎重で、今、自分が何をすべきなのか熟考してから行動に移す傾向。

 

火・水のサインが4つ以上の人

 

火は水を蒸発させ、水は火を消すところから、「熱しやすく冷めやすい」傾向がある。はじめのうちは気持ちが盛り上がるが、冷めるのも早くあきっぽい傾向がある。

 

火・風のサインが4つ以上の人

 

火は風の力を借り、勢いよく燃え上がる炎になるところから、「何事にも熱中し続ける」傾向がある。一度燃え上がると、他のものには目を向けることができず、止められなくなって置き去りになることも…。

 

「地」のサイン(冷・乾)

 

地は、揺るぎない静かな大地をあらわす。空に浮かぶ水分は、雨・雪となって地面に降り注ぐ。地は、物質を硬く安定的で持続するものにし、外形を維持し、保護する力を持つ。例えば、流れる水をせき止めて後から飲料水として有意義に活用することもできる。このことから、地は「現実性」や「蓄財」をあらわす。おうし座、おとめ座、やぎ座が該当します。

 

地のサインが4つ以上の人

 

用心深く慎重で万全な体制を整えてから現実的な行動を選択する。自分が勝つためにはどうすれば良いか?目に見える数値や実績、組織の伝統や形式を重視しながらコツコツと粘り強く努力を積み上げる傾向がある。

 

地のサインが1つ・0つの人

 

衝動的な行動が多くなりがちで、足元を見ずに行き当たりばったり的になる傾向がある。

 

地・水のサインが4つ以上の人

 

乾いた大地に水を与えることで生物が育ち豊かな自然が生まれることから、「堅実な成長」をあらわす。冒険をしたり勢いに任せることがなく、地道な努力の積み上げにより、成果(収穫)を得る傾向がある。

 

地・風のサインが4つ以上の人

 

地は自由に流れる風の力を阻み閉じ込める力を持つことから、「変わりやすい性格」を持つ傾向がある。風の力を持ち、人と人の流れを良くしたと思いきや、すぐに気持ちが変わって、正反対のことを言うような傾向がある。

 

「風」のサイン(熱・湿)

 

風は、あらゆる世界に入り込むことができる力を持つ。力を結集してすべての物質を吹き飛ばす力を持つ。このことから、人と人の間に必要なコミュニケーション能力や、他人の能力を押し上げる能力をあらわす。ふたご座、てんびん座、みずがめ座が該当します。

 

風のサインが4つ以上の人

 

情報収集能力に優れていて、自由な理想を持ち、その理想を実現するための多くの知識を備え持つことで信頼を勝ち取る傾向がある。会話を好み、多趣多芸タイプが多い。語学・教育・マスコミ関係、情報・通信関係に適性が出やすい。太陽・月が風のサインで、これらを含めて5つ以上の天体が風のサインに入ると、話が行き過ぎると、「理屈っぽい」と言われたり、広く幅広い知識のわりには、「深さがない」と言われることもある。

 

風のサインが1つ・0つの人

 

風のサインの弱い人は、情報収集能力が弱く、理論性に欠ける傾向があり、自分で知り得たことで勝負する傾向がある。

 

風・水のサインが4つ以上の人

 

乾いた風は水によって湿り気を帯び雨を降らせて大地に恵を与える。淀んだ水は風のおかげで、混じりあうことができ、汚れを緩和することができる。このことから、「人の気持ちに寄り添ったコミュニケーション能力」を持つ傾向がある。

 

「水」のサイン(冷・湿)

 

水は重く流動性のある液体を表す。固まった物質を水に溶かして液体にすることで、人体に取り入れることができる力を持つ。このことから、「人の心」を表します。すなわち、「洞察力や心情」をあらわします。十二星座では、かに座、さそり座、うお座が該当します。

 

水のサインが4つ以上の人

 

周囲の人の気持ちを感じ取ることがたいへん得意で、他人に共感し行動しながら周囲の信頼を勝ち取ることができる傾向があります。

 

水のサインが1つ・0つの人

 

周囲の感情を読み取ることがやや苦手な傾向があるようです。

 

複数のエレメントに満遍なく天体がある人

 

どのような人物とも話題や波長を合わせることができ、安定した気持ちを持つ反面、特徴に乏しく印象に残りにくいことがある。

 

三区分

 

十二星座を三つの区分に分け社会従属性を見る方法。4つの天体が入った区分の意味が強調される。

 

カーディナルサイン

 

カーディナルサインとは、「エネルギッシュな精神」を指す。おひつじ座、かに座、てんびん座、やぎ座のことををいう。

 

カーディナルサインに4つ以上の天体がある人

 

野心満々でエネルギッシュな精神が与えられます。すべての事柄や自分の属する世界で一番になることを熱望し主導権を握ろうとする。独立心や自己主張が強い。

 

カーディナルサインに天体が1つ以下の人

 

勝ちたいという意欲が少なかったり、熱中できるようなことが少ない傾向。従属的で安定を求めたり、協調を大切にする。

 

フィクスドサイン

 

コツコツと積み上げる堅実性や忍耐力を指す。おうし座、しし座、さそり座、みずがめ座のことをいう。

 

フィクスドサインに天体が4つ以上の人

 

不屈の精神で信念や忍耐力が強く、ブレないタイプ。頑固で執着心が強い傾向がある。ただし、火星・土星・天王星・海王星・冥王星が入ったり、太陽や月に凶座相があると、強情な面が生じることがあり、独裁者の傾向がある。

 

フィクスドサインに天体が1つ以下の人

 

こだわりや勝ちたい!という意欲が少ない反面、柔和で協調性があるタイプになる傾向。

 

ミュータブルサイン

 

「環境適応能力」を指す。ふたご座、おとめ座、いて座、うお座のことをいう。

 

ミュータブルサインに天体が4つ以上の人

 

環境適応力が高く臨機応変になる傾向。ただし、迷いやすく変化を求めることが多く、一つのことに集中できない器用貧乏型となりやすい傾向。社会的には、一人何役も兼ねてよく動くことが多い。

 

ミュータブルサインに天体が1つ以下の人

 

空気を読むのが少し苦手な傾向。決断は早く集中力も高いタイプになる傾向。

 

二区分

 

十二星座を二つの区分に分ける方法。7つの天体が入った区分の意味が強調される。

 

男性宮

 

男性宮は、「積極性」を表す。十二星座では、おひつじ座、ふたご座、しし座、てんびん座、いて座、みずがめ座が該当する。

 

女性宮

 

女性宮は、「能動性」を表す。十二星座では、おうし座、かに座、おとめ座、さそり座、やぎ座、うお座が該当する。

 

男性宮の7つ以上・女性宮が3つ以下の人

 

ポジティブ、プラスサイン、外交的で積極的、自己表現、単純・鈍感、積極的で能動的に仕事をする。

 

男性宮の3つ以下・女性宮が7つ以上の人

 

ネガティブ、マイナスサイン、内向的で受動的、保守的で熟考、内省的で物事に敏感に反応、消極的で仕事を待つような受け身的。

 

 

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