3-5-2.十二星座の解釈法

star.png 十二星座の起源とシュメール人

 

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今から約5000年前に農耕民族のシュメール人が作り始めたのが十二星座の始まりの始まりではないか、というのが定説です。十二星座の名前は、たいていがシュメール語で書かれているからです。メソポタミア文明では、人類で初めて農業を行ったといわれています。その農業を行うために、星をよく観察し季節を知る必要性があり、やがて暦を創り出し「十二星座」となったのでしょう。

 

star.png おひつじ座

 

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探し方・主な恒星

メジャーな星座ですが、唯一の2等星・α星のハマルが、おひつじ座の中ではもっとも明るい恒星で、「羊の頭」という意味を持ちます。

 

意味

若芽がいっせいに成長を始める季節に当たるところから、「勇敢で積極的な前進性」という意味があります。ここから派生して、「自己主張が強く、自分中心の独断的な考え方になりがちな傾向がある」という意味を持ちます。

 

star.png おうし座

 

おうし座 探し方・主な恒星

オリオン座の3つ星を結んで、それを斜め右上に伸ばしたところに、オレンジ色に輝く1等星、おうし座のアルデバランがあります。おうし座全体の姿は、アルデバランが牡牛の顔(目の部分)になっていて、前足を伸ばした前半身の姿が描かれています。おうし座は、最も古くからある星座のひとつで、古代バビロニア時代には、ぎょしゃ座とひとつになって、戦車を引く牛の姿として描かれていたと言われています

 

意味

外見は温和で気苦労や迷いを抱え込む印象で、スピードに乏しく決断するまで時間がかかりますが、周囲の強力な影響によって、責任をひき受けざるを得ない立場におかれることが多いでしょう。しかし、所有本能が発達しているので、自分の所有物に対して執着心が強く、いったん手に入れたものは地位にせよ金にせよ非常に執着し、手離すことを嫌います。また、いったん決心すると粘り強く着実不動の決意をもって計画を実行していきます。

 

star.png ふたご座

 

ふたご座

探し方・主な恒星

ふたご座は、おうし座の角の先を伸ばしたところ、こいぬ座の上辺りで輝いているふたつの明るい星が、ふたご座のα星・カストルと、β星のポルックスです。どちらも、頭上高く、並んで輝いています。最も古い星座のひとつでもあって、「大きな双子」と呼ばれています。

 

意味

知的で臨機応変の能力を与えます。とくに「情報」に対して鋭い感覚を備えており、新知識や最新ニュースを人に先んじてキャッチします。忙しければ忙しいほど能力を発揮できます。多くの事に輿味を抱くが飽きるのも早いようです。コミュニケーションを大切にし、多数の人々と意見の交換をします。通常は快活で善良ですが、いらだちやすく、責任を回避しようとする性格的な弱さを欠点なようです。

 

star.png かに座

 

かに座 探し方・主な恒星

春の夜空で南の空の天頂付近に見える1等星がしし座のレグルスで、西の空に並んで輝くふたつの1等星がふたご座のカストルとポルックスで、ほぼ真ん中辺りにボーっと輝いているのが、かに座のプレセペ星団で、カニの甲羅部分です。これを見つければ、全体像を浮かび上がらせることができると思います。

 

意味

非常に敏感で感受性がつよく、周囲の状況を素早くキャッチし、反応します。そのため、感情の変化が激しく、気分のムラが目立ってきます。つまり、いま泣いた烏がもう笑ったの類い。感情の起伏の激しさをすぐ表に出してしまうため、天気屋などと評されがちです。理屈より情緖や人情を大切にし、気のあった者同士でかたまりやすく、血縁を大事にします。記憶力がよく、現存するものを改良して新しいものを作り出す工夫力に恵まれた人です。

 

star.png しし座

 

しし座

探し方・主な恒星

春の1等星のひとつ・レグルスがしし座を代表する恒星です。レグルスは西の空に輝くふたつの明るい星・カストルとポルックスから南に目をやった時、最初に目に付く明るい星がレグルスで、ここからしし座の全体像をつかむことができます。

 

意味

自己顕示欲が強く人に頭を下げるのを嫌い、つねに支配者となることを、熱望しますが、努力も惜しみません。陽気でにぎやかなことが大好き。正義と公明正大さをモットーにする寛容な人物です。いつも周囲に取り巻きを連れ、自分がその中心で王様になっていたい人。

 

star.png おとめ座

 

おとめ座

探し方・主な恒星

1等星のスピカがおとめ座の代表的な恒星です。スピカは「真珠星」と呼ばれる目立つ星で、ここから星座図を参考にして形をたどれば、おとめ座の全体の姿をとらえることができると思います。

 

意味

冷静仔細に観察分析する能力を備えているところから、自分の能力をよくわきまえ、分相応の立場を守ります。堅実にして着実。現実を把握し、手堅く平凡にマイペースで進みます。同情心ゆたかですが、自分の守備範囲内での手助けにとどまるため、冷淡な人物と思われがちです。時には他人の欠点を指摘したり、辛辣な皮肉で傷つけることを平気でやるくせに、自分にその矢が向けられるとひどく傷つけられ、ヒステリックな反応を示すのも特徴の一つです。

 

star.png てんびん座

 

てんびん座

探し方・主な恒星

てんびん座は、正義と天文の女神・アストレイヤ(アストレア)が持っている天秤が描かれています。さそり座の頭にあたる赤くて明るい1等星・アンタレスの西側に、アルファベットの「S」字のように星が並んでいるのがさそり座で、てんびん座は、アンタレスと、おとめ座のスピカの間に位置していて、四角い山のような形に星が並んでいます。

 

意味

平和を好み社交的。礼儀正しく上品で親しみやすい態度を身上とします。知的で芸術を愛し、金銭的な話題を卑しむ傾向がみられます。理知による公平な判断を心がけ、左右の意見をよく聞き、そこから中庸を得た答えをひきだす仲裁・裁定に優れた手腕を発揮します。しかし、自分が当事者となって、決断を下さねばならない立場に立たされると気迷いが生じ、優柔不断さを露呈しがちです,また、大義名分を与えられると、相手をやりこめてためらいません。

 

star.png さそり座

 

さそり座

探し方・主な恒星

明るく赤輝く1等星・アンタレスを目印にアルファベットの「S」の字形に星が並んでいるのが、さそり座です。アンタレスはサソリの心臓の部分にあたります。

 

意味

洞察カに優れ、用心深く打ち解けません。一方、人情味豊かで執着心のつよい本性を持っているため、いったん気を許すと、実に誠実に献身的な尽くしかたをします。興味のない事柄は寡黙冷淡、好きな話題には饒舌になります。かけひきも多いが、情にもろく、理屈や書類契約が嫌いな心情家です。闘争心も旺盛。執拗で嫉妬ぶかいのが欠点です。

 

star.png いて座

 

いて座

探し方・主な恒星

さそり座の赤くて明るく輝く1等星・アンタレスのすぐ東隣にあるのが、いて座です。小さなひしゃくの形で、6個の星が並んでいます。いて座は、弓を番えている半人半獣の姿で描かれていて、その弓は、さそり座の心臓・アンタレスを狙っているようにも見えます。

 

意味

率直な言動の情熱家。束縛を何より嫌い、絶えず興味の対象を求めて行動し直進します。熱しやすくさめやすいが、納得いくまで奥深く究めようとします。正義感にあふれ友情に厚いが、執着しません。淡白ではあるが、自分本位な考え方になりがちです。リーダーとして人々を統率していく能力に乏しく、一人の世界での活躍が性に合っているようです。

 

star.png やぎ座

 

やぎ座

探し方・主な恒星

南の空に向かって、天の川の東隣(左側)には明るい星が輝いていない領域があります。この辺りが、やぎ座で、特徴的な星の並びをしているのが分かると思います。いて座の東隣(左側)です。逆三角形に見える右の頂点にあたるところがやぎの頭で、左の方は魚の尾になっています。

 

意味

現実をよく踏まえ、自分の考えを推進していこうとします。誇り高く、自分の哲学、信仰を堅持しているため、周囲の影響はこうむりません。投資に見合った利得を考えるギブアンドテイク主義に徹しているのも特徴の一つ。時間を大切にし、根本把握にすぐれ、要点のつかみ方が上手です。

 

star.png みずがめ座

 

みずがめ座

探し方・主な恒星

秋の南の空に大きく広がっている「三ツ矢」のような星の並びをポイントに、小さな「Y」字のようになっているのが、水がめを担いでいる部分で、ここから、みなみのうお座の1等星・フォーマルハウトまで、暗い星が点々と並んでいるところが、みずがめ座です。みずがめ座は、大きな水瓶から水が流れ落ちる様子が描かれていますが、この水は「不老不死の酒」だとも言われていて、みなみのうお座へと流れ落ちています。

 

意味

独創性ゆたかで、自分独自の主張を持ち、強固な信念がそれを支えることから、世間の慣習を無視し、突飛な思想や風変わりなファッションで装いがち。とかく理想論に固執して、現実をおろそかにする盲点も生じます。自分とおなじ理想を抱く人、自分の考えに共鳴する人々とは、お互いの人種や社会環境を問題とせず、同志的結合を結ぶかわり、反対者は徹底的に黙殺しかえりみようとしない傾向があります。

 

star.png うお座

 

うお座

探し方・主な恒星

秋の空、ぺガスス座の近くで大四辺形の東と南の線の外側に沿うように「く」の字のような形で描かれているのがうお座です。2匹の魚が紐でつながれたように描かれています。

 

意味

カンやひらめきが鋭く、賢い頭脳の持ち主です。野望や支配欲など脂ぎった欲望は薄く、素直で信じやすく、温和で気の良い感性ゆたかな人物が多い傾向です。気移りが多く、休みなく動きまわっているのを好みます。外交手腕にも恵まれるでしょう。

 

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