アスペクトと複合アスペクト(ホロスコープ解読法)
アスペクトの解読法
「アスペクト」って何?
天体と天体が作る角度のことを「アスペクト」と呼びます。緯度で作るアスペクトと経度で作るアスペクトがあります。一般的には、経度で作るアスペクト(例:やぎ座24度とかに座24度で180度のアスペクト)が有名ですが、緯度で作るアスペクト(パラレル・コントラパラレル)も重要です。なお、赤緯値のアスペクトは、「赤緯占星術(こちら「https://mesopotamiaclub.com/free/sekii」)をご覧ください。
参考:アスペクトの主な意味
度数 | 呼称 | 誤差 | 主な意味 |
0度 | コンジャクション | 0~3度、357度~360度 | 吉凶両方の意味を持つ |
30度 | 27~33度 | 緩い調和 | |
60度 | 57~63度 | 調和 | |
90度 | スクエア | 87~93度 | 制限・課題 |
120度 | 117~123度 | 大きな調和 | |
180度 | 衝 | 177~183度 | 大きな問題 |
同緯度 | パラレル | 0.0~1.0度 | 宿命・つながり |
逆緯度 | コントラパラレル | -1.0~0.0度 | 懸案 |
複合アスペクト
複数の天体が複雑にアスペクトを作りあう場合があります。これを「複合アスペクト」と呼びます。アスペクト単体よりも意味が深まります。
参考:複合アスペクトの主な意味
名称 | 条件 | 主な意味 |
グランドトライン | 120度のアスペクトが3つ相互にできた複合アスペクト | 努力をせずに「成功」が保証されているアスペクトです。半面、努力をしないで手に入れることに慣れてしまっている方もいます。 |
調停のアスペクト | 180度の凶座相に120度・60の吉座相が相互に各1つ以上できる複合アスペクト | 180度の凶座相の凶意を120度・60度の吉座相が弱める(=消さない)役割をします。このアスペクトが出たら、どのような凶意が予想でき、どのような吉意で弱めるのか考えてみましょう。 |
Tスクエア | 90度・90度・180度のアスペクトが相互にできた複合アスペクト | それぞれの凶座相の凶意が深まります。 |
グランドクロス | 90度のアスペクトが4つ相互(180度でアスペクトがクロスする)にできた複合アスペクト | 苦労が限界に達することを指します。この苦労を乗り越えた先に「光」が見えるといわれ、「神が与えた課題」 |
グランドトライン | 120度のアスペクトが3つ相互にできた複合アスペクト | 努力をせずに「成功」が保証されているアスペクトです。半面、努力をしないで手に入れることに慣れてしまっている方もいます。 |
重複アスペクト | 同じような位置に90度(180度)のアスペクトが2種類などのように、共通する場所に同じ種類のアスペクトが重なるように出るアスペクト | 凶座相の凶意が強まり危険性が高まります。私はこのアスペクトが最も凶意が深いと思います。 |
アスペクトをどう読むか?
アスペクトの出現も大切ですが。実は、もっと大切なことが2点あります。それは次の2点です
鑑定のポイント | 1:天体には、調和・不調和の大小で意味が異なる |
2:出生図の凶座相を刺激するアスペクトが経過図・進行図で出現していないか? |
調和する天体を多くもつ天体と、不調和する天体を多くもつ天体では同じ天体でも意味が異なります!例えば、太陽を例にあげると、下表のように意味がまったく異なってきます。
表:「調和が多い太陽」の意味と「不調和が多い太陽」の意味
調和が多い | 不調和が多い | アスペクトがない |
健康に恵まれ誠実で朗らか、親切な信頼すべき人物となり、指導力、栄光と名声、出生、成功、活力という意味が生じます。 | 不正直、不健康、浪費、頑固、横柄、尊大、傲慢、虚栄心、見栄っ張りといった欠点を生じます。 | 天体の意味が弱まる |
参考1:蝕と人生の危険予知はこちら「https://mesopotamiaclub.com/free/shoku」から。
参考2:自分の凶運気を知る方法はこちら「https://mesopotamiaclub.com/free/daikyo」から。
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