3-5-4.アスペクト・複合アスペクトの解釈法

天体と天体が作る角度のことを「アスペクト」と呼びます。緯度で作るアスペクトと経度で作るアスペクトがあります。一般的には、経度で作るアスペクト(例:やぎ座24度とかに座24度で180度のアスペクト)が有名ですが、緯度で作るアスペクト(パラレル・コントラパラレル)も重要です。ここでは緯度で作るアスペクトについて、解読法をご紹介します。

 

 

アスペクトの種類

 

アスペクトには次の種類があります。

 

度数呼称誤差主な意味
0度コンジャクション0~3度、357度~360度吉凶両方の意味を持つ
30度セミセクスタイル27~33度緩い調和
60度セクスタイル57~63度調和
90度スクエア87~93度制限・課題
120度トライン117~123度大きな調和
150度クインカンクス147~153度やや膠着
180度オポジション177~183度大きな問題
同緯度パラレル0.0~1.0度宿命・つながり
逆緯度コントラパラレル-1.0~0.0度懸案

 

複合アスペクト

 

複数の天体がお互いにアスペクトを作りあう場合があります。これを「複合アスペクト」と呼びます。アスペクト単体よりも意味が深まります。

 

参考:複合アスペクトの主な意味

名称条件主な意味
グランドトライン120度のアスペクトが3つ相互にできた複合アスペクト努力をせずに「成功」が保証されているアスペクトです。半面、努力をしないで手に入れることに慣れてしまっている方もいます。
調停のアスペクト180度の凶座相に120度・60の吉座相が相互に各1つ以上できる複合アスペクト180度の凶座相の凶意を120度・60度の吉座相が弱める(=消さない)役割をします。このアスペクトが出たら、どのような凶意が予想でき、どのような吉意で弱めるのか考えてみましょう。
Tスクエア90度・90度・180度のアスペクトが相互にできた複合アスペクトそれぞれの凶座相の凶意が深まります。
グランドクロス90度のアスペクトが4つ相互(180度でアスペクトがクロスする)にできた複合アスペクト苦労が限界に達することを指します。この苦労を乗り越えた先に「光」が見えるといわれ、「神が与えた課題」
グランドトライン120度のアスペクトが3つ相互にできた複合アスペクト努力をせずに「成功」が保証されているアスペクトです。半面、努力をしないで手に入れることに慣れてしまっている方もいます。
重複アスペクト同じような位置に90度(180度)のアスペクトが2種類などのように、共通する場所に同じ種類のアスペクトが重なるように出るアスペクト凶座相の凶意が強まり危険性が高まります。私はこのアスペクトが最も凶意が深いと思います。

 

アスペクト解読法

上記を踏まえたうえで、アスペクトをどう読むか?が大切です。ここでは、例1のホロスコープを読み込んでまいります。

 

鑑定のポイント

 

アスペクトの出現も大切ですが。実は、もっと大切なことが2点あります。それは次の2点です

 

1:天体には、調和・不調和の大小で意味が異なる

2:出生図の凶座相を刺激するアスペクトが経過図・進行図で出現していないか?

 

調和する天体を多くもつ天体と、不調和する天体を多くもつ天体では同じ天体でも意味が異なります!例えば、太陽を例にあげると、下表のように意味がまったく異なってきます。

 

太陽に調和が多い

健康に恵まれ誠実で朗らか、親切な信頼すべき人物となり、指導力、栄光と名声、出生、成功、活力が与えられる。

 

太陽に不調和が多い

不正直、不健康、浪費、頑固、横柄、尊大、傲慢、虚栄心、見栄っ張りといった欠点を生じます。

 

太陽にアスペクトがない → 天体の意味が弱まる。

人生の目的を見失いかけている。方向性がわからない。

 

 

メソポタミア占星術研究所

 

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