3-2-1.地震とホロスコープの不思議な関係

地震とホロスコープには不思議な関係が成立します。メソポタミア文明が栄えた現代のイラン周辺は、古来より大きな地震や水害に見舞われてきたため、占星術を使って災害を予知してきた歴史があるからです。日本でも古来より災害に見舞われてきました。東日本大震災、阪神・淡路大震災、奥尻島大津波など大規模災害発生時のホロスコープにはある「共通点」が多数あります。ここでは、地震とホロスコープの不思議な関係を紹介します。

 

大地震とホロスコープの共通点(地震占星術)

 

大地震発生時のホロスコープには、次のような特徴があります。天王星や海王星が関係すると、被害が大きくなる傾向があります。メソポタミア文明では天王星や海王星を使って地震予知をしていたのでしょうか。ただし、「必ず起きる」という主旨のものではありませんのでご注意下さい。

 

・天王星と海王星の動き(順行や逆行、サインチェンジ、アスペクトの形成、「ミューチュアル・リセプション」の発生)

・新月や満月の発生前後

・複合アスペクトが発生し、月が通過する前後

・土星や木星が太陽・天王星・海王星とアスペクトを形成する

・日本定位置に木星~冥王星がいる

 

100名以上の死者が発生した地震(明治時代以降)

 

発生年月日発生時刻地震名称マグニチュード最大震度死者津波
1872/03/14 16:40 浜田地震 M7.1 不明 550名
1891/10/28 06:38 濃尾地震 M8.0 6 7,273名
1894/10/22 17:35 庄内地震 M7.0 5 726名
1896/06/15 19:32 明治三陸地震 M8.2 3 21,959名
1896/08/31 17:06 陸羽地震 M7.2 5 209名
1923/09/01 11:58 関東地震(関東大震災) M7.9 6 10万5,000名?
1925/05/23 11:11 北但馬地震 M6.8 6 428名
1927/03/07 18:27 北丹後地震 M7.3 6 2,925名
1930/11/26 04:02 北伊豆地震 M7.3 6 272名
1933/03/03 02:30 昭和三陸地震 M8.1 5 3,064名
1943/09/10 17:36 鳥取地震 M7.2 6 1,083名
1944/12/07 13:35 (昭和)東南海地震 M7.9 6 1,223名
1945/01/13 13:35 三河地震 M6.8 5 2,306名
1946/12/21 04:19 (昭和)南海地震 M8.0 5 1,330名
1948/06/28 16:13 福井地震 M7.1 6 3,769名
1983/05/26 11:59 日本海中部地震 M7.7 5 104名
1993/07/12 22:17 北海道南西沖地震 M7.8 5 202名
1995/01/17 05:46 兵庫県南部地震
(阪神・淡路大震災)
M7.3 7 6,434名
2011/03/11 14:46 東北地方三陸沖地震
(東日本大震災)
M9.0 7 18,493名
2016/04/16 1:25 熊本地震(本震) ※1 M7.3 7 273名

 

※1 熊本地震では本震とは別に震度7の前震を2016/4/14 21:26に観測。

 

 

近年の主要大地震のホロスコープ

 

1.関東大震災のホロスコープ

 

関東大震災.png

 

1923年9月1日11時58分、関東大震災発生時刻のホロスコープです。海王星から離れた火星がしし座からおとめ座にサインチェンジしたタイミングで発生しました。ちなみに、海王星がいるしし座18度と木星が通過したさそり座12度は「日本定位置」と呼ばれる日本をあらわす座標です。

 

2.阪神・淡路大震災のホロスコープ

 

阪神大震災.png

 

1995年1月17日5時46分、阪神・淡路大震災発生時刻のホロスコープです。天王星に太陽が重なり満月となった直後の地震でした。天王星の3度以内には海王星がいて、火星と冥王星は90度でした。

 

3.北海道南西沖地震のホロスコープ(奥尻島大津波)

 

北海道南西沖地震.png

 

1993年10月12日22時17分、北海道南西沖地震発生時刻のホロスコープです。海王星と天王星が重なり、太陽と凶角90度となったピークを過ぎたタイミングで発生しました。

 

4.東日本大震災のホロスコープ

 

東日本大震災.png

 

2011年3月11日14時46分東日本大震災発生時刻のホロスコープです。土星と太陽が同緯度、天王星と海王星が同時にサインチェンジ&ミュータブルレセプション、海王星に月が凶角90度となったタイミングで発生しました。また、アセンダントは日本定位置と呼ばれるしし座18度とほぼ重なるタイミングでした。

 

5.熊本地震のホロスコープ

 

熊本地震.png

 

熊本地震は震度7を2度観測しています。

1度目(前震)の2016年4月14日21時26分のホロスコープを確認すると ・太陽と天王星が離反直後 ・天王星が木星と同緯度(N7.5) ・海王星と木星が合直前のタイミングで月がサインチェンジしました。

熊本地震.png

2度目(本震)の2016年4月16日1時25分のホロスコープでは、 ・海王星と木星が合(木星は天王星と同緯度) ・海王星と木星に火星・土星を加えたTスクエアが出現しました。 海王星と天王星は大きな被害が出る地震には必ずと言っても良いほどからんできます。 特にこの2天体が同時にアスペクトを形成する場合は注意です。 また、こうした天体に木星が関係する(=被害が拡大する)ことも多いですが、熊本地震の場合も木星が関係してきました。

 

南海トラフ地震の震源域で発生した過去の地震のホロスコープ

 

1.昭和南海地震のホロスコープ

 

昭和南海地震.png

 

1946年12月21日4時19分和歌山県の潮岬沖で発生した昭和南海地震発生時刻のホロスコープです。吉座相が特徴的な図です。ホロスコープは凶座相が出ていても凶事が起きるとは限りませんし、吉座相が出ていても吉座相が起きるとは限りません。このホロスコープでは、冥王星に土星が接近中で(ただしお互いに逆行中)水星を介して大吉角を形成しますが、土星=冥王星という大凶座相が形成された象徴的な図が作られたタイミングで地震が発生しました。また、冥王星は天王星と宿命線を形成していました。土星と冥王星の合については、様々な影響が及ぶと言われており注意が必要です。

 

昭和南海地震.png

 

実は、昭和南海地震が起きる12日前に月蝕がありました。このホロスコープは、満月を迎えたと言われる1946年12月9日2時53分頃のホロスコープです。満月は蝕の強いエネルギーを帯びながら天王星に重なっており(←滅多にない)、「地震に注意のサイン」が出ていたことがわかります。

 

2.昭和東南海地震のホロスコープ

 

昭和東南海地震.png

 

1944年12月7日13時35分三重県尾鷲市沖で発生したマグニチュード7.9のプレート型巨大地震の発生時刻のホロスコープです。火星と天王星が180度正反対にいて中点付近を月が通過したタイミングで地震が発生しました。また、天王星は冥王星と正確にミュータブル・リセプションを形成し月を含めた三天体でエネルギー交換しています。

 

昭和東南海地震.png

 

この地震が起きる前の新月のホロスコープ(新月図)です。火星と太陽が重なり月が通過したタイミングで新月になりました。この火星がキープラネットとなり、天王星の正反対に来たタイミングで地震が起きました。このように、新月図や満月図で太陽や月と特徴的なアスペクト(0度、180度など)を持つ天体はその後のホロスコープで何らかの強い影響を与えることがあり、注意が必要です。また、昭和南海地震と同様に天王星が地震と関係してきた事例で、冥王星が「破壊」のエネルギーを与えたことを意図しています。

 

3.三河地震のホロスコープ

 

三河地震.png

 

1945年1月13日3時38分、愛知県三河湾でマグニチュード6.8の直下型地震が発生した時刻のホロスコープです。土星、海王星、火星が凶座相Tスクエアを作りあい、天王星と冥王星がミュータブル・リセプションでエネルギー交換を実施(地震と破壊のサイン)。火星に月が重なった時刻で地震が発生しました。昭和東南海地震から約1ヶ月後の地震でした。

 

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トレビアンヌ占星術総合研究所は、占星術を活用した地震や風水害などの大規模災害の発生を研究しています。日々のホロスコープと災害の予知は「公式ブログ」や「公式ツイッター」で発信しています。防災活動にお役立てください。

 

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